フリーランスになれる人・なれない人の違いとは?現場目線で語る“仕事ができる”の基準

目次
① はじめに:なぜこのテーマが重要か
「フリーランスになれば、同じ仕事内容でも収入は1.5倍になります」——これは決して誇張ではありません。フリーのSIerとして現場で働いていると、契約単価の流れや中間マージンの存在に気づくことがあります。
ただし、フリーランスになれば誰でも収入が増えるわけではありません。むしろ「普通に仕事ができる人」だけが通用する世界です。
本記事では、現場目線で見た「仕事ができる人」の最低限の条件と、フリーランス適性を自己診断できるチェックリストを紹介します。
② 「普通に仕事ができる人」とは何か?最低限の3条件
✅ 条件1:適切なタイミングで報連相ができる
- 想定外や問題が起きそうなときは、すぐに報告する
- 報告しづらいことほど、早めに共有する
- 分岐点では必ず相談する(勝手に進めない)
- 一人で悩んで仕事を停滞させない
フリーランスでは「報告が遅い=任せられない」と判断されます。信頼がすべての世界では、報連相の質とタイミングが契約継続の鍵になります。
✅ 条件2:キャッチアップ能力がある(適応力)
- 顧客業務の背景を理解する
- 新しいツールや技術に素早く馴染める
- チームのルールや文化に合わせられる
フリーランスは“助っ人”です。都度プロジェクト内容を把握できなければ、そもそも「いる意味がない」と判断されます。即戦力としての柔軟性が求められます。
✅ 条件3:目的を理解し、自分で考えて動ける
- 言われたことだけでなく、目的に沿って提案・改善できる
- 顧客や上位者の仕事を減らす意識を持つ
- 自分の成果がどう貢献しているかを理解している
フリーランスでは「発注者の仕事を減らせるか」がキモです。指示待ちではなく、目的に沿った自律的な動きができる人こそ、継続的に選ばれます。
③ フリーランス適性チェックリスト(10項目)
以下の項目にすべて「YES」と答えられるなら、フリーランスとして通用する可能性は高いです。
チェック項目 | YES/NO |
---|---|
PJやタスクの目的・背景(顧客や上司の目的)を理解して動けている | |
報告・連絡・相談を自発的に行っている | |
新しい業務やツールにすぐ馴染める | |
仕様書の間違いやミスを指摘できる | |
納期・品質を守る意識が強い | |
自分の作業時間を見積もれる | |
顧客と会話できる(雑談はできなくてもOK) | |
トラブル時に冷静に対処できる | |
自分の考えや成果を言語化・資料化できる | |
当初の仕事範囲ではない領域の仕事を任されたことがある |
④ フリーランスになる前に考えるべきこと
この業界は今でも人手不足。仕事は選べる程あります。そのため、発注者側にリスクの無いフリーランサーであれば、対して優秀でなくても惰性でも契約は継続されます。
つまり「普通にできる」だけで十分に価値があるのです。
しかし逆に発注者側にリスクのある人であれば契約を継続しません。収入はゼロになります。誰も守ってくれません。
まずはサラリーマンとして「普通に仕事ができる人」になることが、フリーランスへの第一歩(=収入UPへの第一歩)です。
⑤ まとめ:まずは「普通にできる人」を目指す
まずは「普通に仕事できる人」になることが、収入UPの最短ルートです。フリーランスになるかどうかは、後で決めればいいのです。
注意点として、現時点で上司や会社から評価を気にする必要は全くありません。評価されるかどうかは上司の見る目に左右されます。
フリーランスであればこちらも仕事を選べます。自分を正当に評価してくれる、常識のあるベンダーとだけ付き合えばいいのです。