上流工程エンジニア | 会社選びの2つの肝
上流工程をやりたくて転職先を探しているあなたのために、会社選びの時に注目した方が良い2つのポイントを解説します。リアルを見てきた30代後半上流工程エンジニアが書いてますので参考になると思いまので、是非読んでみてください。
1次受け(プライムコンストラクト)の会社かが1つ目のキモ
あなたが上流工程のエンジニアになれるかどうかは、
あなたの所属会社(または今後選ぶ会社)が、
システム構築PJにおいて、どの立ち位置かが重要です。
なぜなら、PJをリードする役回りの会社もあれば、
別会社が受注したPJに人を派遣して
開発やテストのみ行わせて利益を得ている会社があるからです。
また上記の会社の役割は基本的にPJ毎に変わる事はないので、
あなたの会社が上流工程フェーズに関与できなければ
あなたが上流工程を行いたくても実現できません。
具体的には、
あなたはが上流工程のエンジニアに成りたいのであれば
あなたはプライムコンストラクタ(一次受け)の会社を
選ぶ必要があります。
SI業界ではクライアントから直接仕事を受注するプライムコンストラクタ(1次受け)。プライム会社へ人員の派遣(SES)や、一部システム構築の領域を受け持つ2次受け会社。そして2次受けから仕事をもらう3次受け会社という商流構造になっています。
システム構築PJにおける様々な決定権を持つのは
プライムの会社であり、PJ上重要なポジションや
成長が見込める役割は自社の社員にやらせるので、
2次受け以降の会社にチャンスは回ってきません。
ですのであなたがキャリアアップを目的に
会社選びをしているのであれば是非
検討している会社に
「プライムなのか?」
「直接クライアントから受注しているか?」
を聞いてみてください。
会社の規模が2つ目のキモ
あなたが上流工程のエンジニアになれるかどうかは、
あなたの所属会社(または今後選ぶ会社)の規模も重要です。
なぜなら、
規模が大きすぎると
PJにおける裁量権が逆に低く、
決まりきった事を歯車のようにこなしたり、
2次受け会社にPJを丸投げして
その管理を行うだけ
というスタイルになる傾向があるからです。
一方、規模が小さすぎる(社員数100名以下)の場合、
クライアントも中小企業となり
魅力的なPJを経験する事ができません。
個人的に一番お勧めなのは
中規模(従業員400名程度)で
プライム案件の取れる会社を選ぶ事かと思います。
ある程度色々な事が各社員に任せられ、
且つ、ある程度魅力的な規模のPJに参画することができます。
【参考】フリーランスというのも1つの手
あなたが上流工程エンジニアになるための
もう1つの方法としてフリーランスとなる方法もあります。
なぜなら、フリーランスは基本的に仲介エージェントを経由して
PJに参画するので実質2次受けの立ち位置でPJに参画でき
且つ、参画時の役割を指定してPJを探す事ができるからです。
あなたが基本設計からPJに参画したいのであれば、
それをエージェントに伝えると合致したPJを紹介してくれます。
現在フリーランス業界は需要過多なので、あまり条件を厳しくしなければ思っているよりも簡単にPJへ参画する事ができます。例えば、仮に基本設計を経験した事が無い人でも単価(報酬)を相場よりも下げてPJ参画を交渉することで、仕事を探し始めて1~2ヵ月もあれば仕事が決まると思います。
※単価を相場よりも下げるといっても、今のあなたの給料よりは高いので安心してください。会社員は色々とマージンを引かれているので、SI業界に限って言うと会社員よりもフリーランサーの方が年収は高いです。
上流工程をやりたいエンジニアのお勧めな会社の選び方
上記2つの肝を抑えて会社選びを行うと、
上流工程エンジニアに成る事ができます。
まずは会社規模を気にして、
対象の会社をフィルタリングし
会社説明にてプライムコンストラクタの会社なのかを
見極めましょう。
会社説明に記載が無い場合には、
事前に問い合わせをしてでも確認する事をお勧めします。