業務理解のキャッチアップ能力を高める:シミュレーションと図解で構造をつかむ

目次
はじめに:業務理解は“頭と手を動かす”ことで鍛えられる
システム開発をするためにはどうしてもユーザの業務を正しく理解する必要があります。
業務を理解せずに機能の提案ばかりしても、どうしてもユーザと話がかみ合いませんし、
優秀なコンサルや設計者になることはできません。
業務理解のキャッチアップ力を高めるには、全体像を意識しながら、
シミュレーションしながら図解することが効果的です。
業務の大枠は基本的には同じ
業界ごとに細部は異なりますが、基本的な流れは大きく変わりません。
- 製造業:仕入れ → 在庫 → 加工・組立 → 保管 → 販売
- 小売業:仕入れ → 在庫 → 販売
- 「モノ・金・情報の流れ」を追うと大きく間違わない
私達が日頃行っている料理なんかも大枠は同じです。
「買い物にいく(材料を仕入れる) → 冷蔵庫で保管(在庫) → 調理(加工) → 提供(販売)」
流れとしては製造業とそんなには変わりません。
シミュレーションしながら図解すると理解が深まる
業務理解を加速させる最も有効な方法は、
自分で業務をシミュレーションしながら図解行うことです。
- 自分が担当者になったつもりで業務を順に追う
- その流れをフロー図に描き出す
- 図にすることで不明点や、理論的におかしな部分(=理解が間違っている部分)が明確になる
- 不明点や理解が間違っていそうな部分は、ユーザにヒアリングして理解と図を更新する
業界的にドキュメントを書くことは避けられる傾向にありますが、
手間でもこのプロセスを繰り返すことで、
理解が深まるだけでなく、キャッチアップ能力そのものが鍛えられます。
続けていくとナレッジが溜まりより理解が深まる
シミュレーションと図解を続けていくと、
次第に自分の中に業務知識が蓄積されていきます。
- 共通部分:業界を超えて似ている構造(仕入れ・在庫・販売など)
- 会社固有の特色:その企業ならではの業務フローや例外処理
繰り返すことで「どこが一般的で、どこが特殊なのか」が見えてきます。
結果として、新しい業務でも素早く理解できる力が育ちます。
まとめ:業務理解は“頭と手を動かす”ことで鍛えられる
- 全体を意識しながら該当業務を理解していく
- シミュレーションしながら図解することで理解が深まり、不明点が浮き彫りになる
- 繰り返すことでナレッジが蓄積され、共通部分と特色を見抜けるようになる